機械設備の評価依頼
先日のこと、以前機械設備評価のセミナーの後の懇親会でお目にかかったことがある不動産鑑定士の方から、工場の売買で機械の価格に争いがあるので見てくれないかと頼まれ、実査に行った。
新幹線で最寄りまで行き、現地までは鑑定士の方に車で案内した頂いたのだが、どうやら会計事務所経由の案件で詳細が分からず、謎・謎・謎な案件だった。車中で打ち合わせをしたものの「何故でしょうね?」「どういうことなんでしょう?」といった疑問ばかりがでてきて、結局は「行ってみて判断しましょう」ということになった。
実査~意外な幕切れ
案件としては工場経営者が引退して若手の後継者に経営を譲りたいというものだった。双方から話を聞くと感情的にもつれるような要因はあったものの、お互いの思いに相通じるところがあることが分かり、メッセンジャー役として双方に相手の思いを伝えた。
最終的には双方が納得して、最後は一堂に会してエナジードリンクで乾杯となった。
評価の実査に行ったつもりが話し合いの仲介者になって終わったという、今まで全く無かったパターンの実査になり、期せずしてハッピーエンドとなった。
評価のいらない解決方法もある?
以前、懇意にしている不動産鑑定士から、相談に来た顧客に「この案件で鑑定は必要ない」と説得したら、相談者が「アンタは変わった人だ」と多額の相談料を置いていったという話を聞いたことがある。
そんなことあるのかと思ったが、今回も評価書など書かずに問題が解決したことになる。
世の中Happyになるならそれもいい。評価書なんてただの手段のひとつに過ぎないのだから。