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成功に必要なことはポジティブに考えること

私が所属する、しずおか民家活用推進協議会(しずみん)が静岡市清水区内の古民家所有者の親族の方から活用の相談を受け、古民家活用のアシストをすることになりました。
この度、所有者のご家族と仲間の皆様、しずみんのメンバーで活用について考えるワークショップを開催しました。

古民家再生ワークショップ

見失いがちな古民家など古い建物の価値

対象となる古民家は、明治時代後期に建築された立派な建物で、一時期は解体も検討されたそうなのですが、欅や松など地元の木材を贅沢に使った民家で、非常に価値のある建物だといいます。

しずみんのメンバーには事務局を務める松永和廣設計事務所の松永和廣先生がいらっしゃり、今回も建築の専門家、そして取扱件数としては国内でも有数と評される古民家に関するトッププロフェッショナルの立場から、使用資材の価値についてなど、様々な解説をしていただきました。

私も不動産や動産の価値評価に長い間携わって来た身ではありますが、扱う物件も様々であることから、どうしても広く、薄くという経験になってしまいます。ですので、古民家専門の建築家ほどの知識はないのですが、それでも明治時代の建築とは思えないほど造りがしっかりしていて、手間暇かけて作られたものという察しがつきます。
市場性の観点からすれば古民家は現代の建築に比べ、物理的な劣化、機能的な退化、機密性が悪いため経済的にも劣るとみられがちですが、見方を変えると現在では得がたい価値もあるのです。

成功に必要なことはポジティブに考えること

後半はグループに分かれてのセッションでしたが、松永先生から「成功に必要なことはポジティブに考えること」というアドバイスを戴きました。
大人は特に専門家ともなるとマイナスなことを考えがちです。「費用がかかる」「法的なリスク」などなど。
しかし、プラスの面に着目してポジティブに考えないと前に進むことはできません。

空き家再生や古民家活用は、地域づくり、コミュニティづくりといった部分も大きいのですが、建築物のもつ本源的な価値を知ってもらうことも、建物を残すべき理由の説得力を高めるものだと思います。

現実的な利活用を考えることもひとつですが、忘れられかけている建物の本源的な価値を後世に語り伝えて残すこともお手伝いできればと思いました。


 

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