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専門家の連携

昨日、一般社団法人事業再生協会静岡支部の定例セミナーが開催され、株式会社NEKO-KENの代表取締役である吉川博文さん(ペンネーム吉田猫次郎さん:以下ペンネームで記載)が弁護士・税理士・不動産鑑定士・中小企業診断士との連携による(事業再生の)解決事例について講演された。

吉田さんは自ら多額の債務を背負われたものの、自ら債務の整理を行って見事に解決され、その体験をホームページで紹介して以降、マスコミなど各方面から引っ張りだこであるという。テレビにも出演多数の他、出版や講演も多数されているとのことなので、その中身については、割愛させていただきたいが、目から鱗とはこのことと思うような内容であった。

吉田さんは昨年のSRC総会でもパネリストとして登壇されており、その時も専門家の連携が必要と述べられていたが、今回は具体的な事例を挙げて説明していただき、より強く納得したところである。

「専門家の連携」というのは我々にとっても大きな課題である。

「専門家」は「専門家」であるが故に、専門外のことはあまり知らないということが多い。他分野の専門家にお願いしたいけど、どうお願いしたらいいか分からないとか、お願いしたんだけど期待したような答えが得られないといったこともあり、連携といってもなかなか難しいところである。 解決したい問題はあるのだけれど、その問題を解決するためにどういうチームを組んだらいいのか、どういう役割分担でやるのかといったことを整理する水先案内人あるいはコンシェルジュが不在であるといわれることが多い。

不動産取引や機械設備の評価においても、建築士や土木に関する専門家、技術士を初めとするエンジニア、弁護士や公認会計士、弁理士、不動産鑑定士との連携は欠かすことができない。機械設備評価の必要性がなかなか認知されていないこと、市場が未成熟なことも一因ではあるが、我々もチーム作りの努力が足りないところがある。”他の専門家との連携”は何とか乗り越えたい課題である。

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