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古民家活用~こどもワークショップ

先月に引き続き、静岡市清水区内の空き家となっている古民家ついて、所有者のご親族の方を中心としたグループと、しずおか民家活用推進協議会(しずみん)の共催で活用のためのワークショップが行われました。

今回は前回、こどもの発想で物事を考えるために「こどもだけでワークショップをやってみては」という意見が出たのを具体化する形で行われました。

アイスブレイクに一苦労

最初は、メンバーで郷土史に詳しい方による民家のある地区の成り立ちについてのお話し、そして建築家の方による建物についての基礎的な知識のお話で予備知識を勉強しました。参加されたこどもさんは小5~幼稚園児まで。こどもさんの個性によって、話をしっかり聴いている子もいれば、興味がなくて寝そべっちゃっている子もいたり。それでも、大黒柱がバス1台、家1軒の重さにも耐えられる堅牢なものと聞くと、驚きの声をあげていました。

ディスカッションで盛り上がる

参加者全員で建物の周りを一通り見学したあと、4グループに分かれた大人とこどもの混成チームで、「この家でやりたいこと」について話し合いをしました。

大人が考えると「アレは近所迷惑になる」「コレは役所の許可がいる」「コストがかかりすぎる」など現実過ぎる判断に偏ってしまいがちで、それではモチベーションも上がりません。

だからこどもの自由な発想も聞き出してみることが大切です。

 

しかし、「何をしたいか?」と聞かれても、答えを出すことは意外と難しいもの。ただ、特に今回のワークショップは制限を設けることなく自由に意見を出し合うというルールだったこともあって、本当にいっぱいアイディアが出てきました。

発表会で最高潮に

 60分のディスカッションを終えたあと、全員が集まって各グループの発表会に入ります。
この頃になると最初はかったるそうだった小学校高学年の子もアイスブレイクどころか溶け切っちゃっています。
少々あざとい商売のアイディアを次々と披露したり、大人も大爆笑でした。
お子さんの隠れた才能を見いだした親御さんもいらしたようで、私としても予期せぬ副産物だったと思います。
それ以上に、最初にも増して仲良く遊ぶ子供達の姿に元気づけられました。

次は竹オブジェ!?

次回は7月に開催の予定ですが、裏山に生えた竹を使って、オブジェを作ります。

静岡県内では至る所で山林に竹が繁茂し、竹林となってしまう現象が起こっています。竹は繁殖力が強く、地下にもぐんぐん茎を伸ばして、時には建物さえも破壊するような生え方をします。そんな竹を使って、子供達の秘密基地?を作る予定。

何ができるかは来月のお楽しみです。

空き家の再生、古民家の活用は一人でやるには大変荷が重いことです。沢山の人が集まってチームを組んで問題解決にあたることで、問題解決をしていくことができればと思います。

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